5/30/2007

アメコミまみれ

「ウォッチメン」関係。ジュード・ロウのオジマンディアスはともかく、キアヌのDr.マンハッタンはいいのか?(マネージャー的に)
http://www.aintitcool.com/node/32743

割といいかも!ピープルズ・シャザ~ム
http://www.superherohype.com/news/topnews.php?id=5649

鉄男 顔作ってます。胸の人口心臓に注目
http://www.usatoday.com/life/movies/news/2007-04-26-iron-man_N.htm
鉄男 マーク1!かっこいいぜ!
http://www.superherohype.com/news/topnews.php?id=5486
鉄男 最終形?普通過ぎてあんま面白くない。
http://www.superherohype.com/news/topnews.php?id=5638

ビバ!ファンタスチッカー!
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=811

キャップ射殺。まーどうせ生(自粛)
http://www.marvel.com/news/comicstories.392


今日の司令官はチャイナより ニーハオをこめて。
http://www.neatorama.com/2006/06/29/optimus-prime-statue-in-yunnan-china/

5/29/2007

イピカイェ!

も 結構前な話題ですがマクレーン降臨の件。

http://japanese.engadget.com/2007/05/13/bruce-willis-ichat-live-free-or-die-hard/

ここで注目すべきは「本人による「ダイハードらしさ(The Mythology of Die Hard)」の定義」だろう。

1. an ordinary guy confronted with an extraordinary circumstances
  平凡な男が非凡な状況に直面する。

2. MaClane loves his Family, his Country, and despises anyone who
 preys on people who cannot defend themselves,
 and has a severe distaste for Authority.
  マクレーンは家族を愛し、国を愛する。
  身を守る術がない人々を犠牲にする輩を憎む。
  権威をひどく嫌っている。

3.You just can't stop MaClane
  誰もマクレーンを止められない。

4. A story that is riveting from beginning to end.
  最初から最後まで目が離せないストーリー。

5. Finally, the weiredness of seeing a set of films whose timeline
  covers 22 years.
  最後に、22年も続いているシリーズの奇妙さ。


・・・え?そうなの?
ちょっとこれは若干の乖離を感じますね。本人が言ってるんだから余計なお世話なんだが。 ちなみに全くの他人による「ダイハードらしさ」とは!?

1、自分が動くしかない限定空間。
2、敵は一見エリート風でブッ飛んだ計画犯罪。でも金目当て。
3、最新武器の見本市
4、マクレーンの開き直り的戦い方
5、そこはかとなく散りばめられている人種間意識

ってところでしょうか?予告は第2弾あたりは面白そうに観えるんだがいかんせん監督が「アンダーワールド」の人なので不安をぬぐいきれない。ブルース本当に1と同じくらい良いんだろうな!?てゆうか彼的には一番評価低いのはどれなんだろう?Yippe Ki Yay!
http://www.apple.com/trailers/fox/livefreeordiehard/

今日の司令官。エスパニョ~ルな雰囲気が素敵。
http://www.youtube.com/watch?v=iQ93ppa8EeA
原語だとこんなかっこいいのに
http://www.youtube.com/watch?v=WJ8Xuylu4Vg

「これがスパルタじゃぁああああああ!(俺訳)

いよいよ今週末にせまる「300(さんびゃく って読もうな)」
なにげに公式いい仕事してます!

http://wwws.warnerbros.co.jp/300/

そうだよ俺たちだってスター頼りや、嘘の煽り文句や
日本のタレントとかのコラボなんて本当はやりたくねーんだよッ!
映画そのもののパワーだけで勝負してやるッ!!!

というような配給会社の情熱が感じられますね。
しかもレオニダス王が来日されるそうじゃないすか!

原作もムックも買ったし(観るまでは封印)
301人目の戦士となるべく6月2日土曜の先行に備えよ!


あ、そういえば2つ前バットマンのリンク、
ジョーカーのほう間違えて同じとこ張ってた。
修正しましたので、改めて皆さんジョーカーに会うべし。

今日の司令官は台湾版。
全員敵に見えますがw。(正解は3分の2 はいいもん)
http://www.tfw2005.com/boards/vbimghost.php?do=displayimg&imgid=3750
しかしなんだよ台湾6月公開かよー!

5/28/2007

メイキング のがよっぽどパラノイア

2006年度 「スキャナー・ダークリー A Scanner Darkly」 (100min)

見逃したままになっていた2001年の「ウェイキング・ライフ Waking Life」で編み出した写実的でいてカートゥーンな映像作品。監督のリチャードリンクレイターRichard Linklaterはこれが2本目だと勝手に思ってたがこの人「スクール・オブ・ロック」とか普通に撮ってるのね。実験な人ではなかったのか。
という訳で、本作も前半こそどう観ればいいのかわからない感じなんだが、最終的な落とし所は至って論理的かつきちんと収まる。なんかメチャクチャなものを期待してたのだが。
肝心の(だよな?)映像は確かにおおーという感じなんだがまあ最初の15分で慣れてしまう。特にこの手法が必要という事でもないと思うんだが。ま、この映像がないとただの地味な話になってしまうか。
んでこの映像どんなソフトでやってんのかなぁ?と思ってたら・・・手書きかよ!

★★

キアヌの仕事に対する姿勢が割りと素敵。

5/25/2007

あれぇジョーカーいなくなってんな

ビギンズの次の「ダークナイト」のサイト設立。
http://thedarkknight.warnerbros.com/

観た時はジョーカー乱入のギミックあったのになくなってんなあ。
しょうがないのでそのジョーカー単独で。怖すぎ!
http://www.cinecon.com/news.php?sid=633


で、今日のTF情報。
http://www.gizmodo.jp/2007/05/post_1501.html

さらに今日の司令官。
http://www.paperrobots1999.com/home.html

「守ってあげたい」の歌のやつじゃないのな

2006年度作品 「時をかける少女」 (98min)

何を勘違いしていたのかずっとユーミングの歌のあの映画と思ってた。いやちゃんとそのまんまタイトルの原田知世の歌を覚えているのにもかかわらずだ。つか歌両方ユーミンだった。
ちなみに勘違いしていたのは「ねらわれた学園」だった。

結局、原田知世版も原作も観てないのでこれが初「時かけ」です。いや噂どおり面白かった。淡かった。夏とかに観ればなおいいのかも。特に夏というイメージもなかったのだが、そうだ、なんか「夏」が急な感で言及される。しかし夏の割には本作の青空は穏やか。コントラストは全編に渡って穏やか。まあそれはこの夏が「一番の時期」という意味がこめられているからだろう。それは過ぎ去る事を惜しむ時期、ここでは一番楽しかった時期というもの。
しかしなんですかねこの「夏」への憧憬というものは。これは日本だけじゃなく世界的なものなのかなぁ。春秋は短いとして冬は早く終わって欲しいから、結果夏ということかしら?単に色んな事が出来た夏休みのせいのような気もするが。
まぁ とにかく気持ちのよくなる作品でした。こんな作品がジブリと別で年1ぐらいで出てくるようになるといいなあ。

★★★★

5/24/2007

アチョー!(てきとう)

これは凄い出来ですよ!
てゆうかちょっともう怖い。
部屋で二人っきりになる勇気がねえ。

http://www.chara-net.com/item7081.html

はやいとこ「燃えドラ」版を頼む。

5/23/2007

戦争状態という日常

2006年度作品 「ブラックブック Black Book」 (144min)

我らがバーホーベン監督が本国オランダに帰国して作りあげた割と渾身の作品。ロボコップ前に追い出されるように国を後にした彼にとっては、本作が自国で高評価を得られた事は本当に嬉しかったのではないだろうか?
という事で一応ハリウッド作品は全作ちゃんと観ている僕としては仁義を通すべく行ってまいりました。しかしなんなんだこの公開規模の小ささは。これ書くのに確認し直して今気付いたが2時間以上あんのなコレ。長くは感じなかったなあ。いや短くさえ感じた。まぁやはり魅せる力はいつも通りという事なんだろう。面白かったんだけど、なんつーか普通。いや普通というか日常な感じなのだ。
もちろん映画で描かれているのは日常どころかナチス支配下のオランダで敵陣にスパイとして入り込む話だから恐怖と地獄の日々。しかし観終わった印象が異常な状況を観たという感じではない。理由は分かっているんだがこれは監督の世界観から来るものだろう。映画で描かれる時代に爆弾と死体の中で過ごした少年時代を持つ監督は暴力と死や裏切りなどというものが特別なものではないという視点を持っている。戦争状況の残酷描写に関しては黒帯のスピルバーグがさんざっぱらやってるので、今更おどろくという事もないのだが、スピルバーグの描写が子供の残酷さのような驚きの感覚を与えるのに対して、本作のバーホーベンの描写には「あーあ」的なやっちゃった感が漂う。交通事故的なしょうがなさ。さして「人が死ぬ」事が特別ではない感じ。
それはヒロインの造形にも言えて、冒頭と結末にキャラ的な変化がないのだ。普通なら異常な状況を潜り抜けたんだからなんかあると思うのだが、彼女は最初っからタフだし、最初からどこか諦観した雰囲気を持っている。
戦争だからどう という事ではなく、善人も悪人も裏切りもいつだってどこにだってあるという事なんだろうか。

★★

なんか無理にでも酷い描写を入れるのにはあきれるを通り越して感心すらする。

5/22/2007

粉々になってますな

さてバルボアに続いてジョンも帰ってくる訳ですが、
最新クリップが届きましたヨ!

http://www.youtube.com/watch?v=ColXeVm-gxY

何この血生臭さ。
恐ろしくハード路線です!これはスライの
「戦場は遊びじゃねぇーんだッ!」
という魂の叫びの表明だと受け取ったッ!心でッ!

5/20/2007















セカンドライフで二人のコブラに遭遇!
色んな人に出会えるSLですが、趣味の同じさがとてもわかりやすく通じ合った一例ですね。アイテムやら情報交換でひととおりお話しした後、二人(と僕)は友達になりました。
「次世代のインターネットのかたち」「SNSに代わるコミュニケーションのあり方」とか言われて経済的・社会学的見地からも話題を呼んでるSLですが(本も何冊か出てんですよね?)、ものづくりがこうしたひとづきあいに直結する楽しさは、とっても「プリミティブ」(Wみーにんぐ!)でイイ。






僕はお先に失礼したのですが、お話の最後あたりは3人でこんな感じでまったり。



あ、鉄板英雄伝説の予告編がちょっと楽しかったです。アメリカ人はこういうの好きだなあ。

5/18/2007

たぶん日本製じゃないかな

It's a robot. You know, like a super advanced robot. It's probably Japanese.


いかん穴から血が出そうだ!
最新トレーラーが凄いですよ!TFする時にあの音がっ!
http://movies.yahoo.com/feature/transformers.html
http://www.youtube.com/watch?v=gGQfcw92-ek

公式
http://www.transformers-movie.jp/top.html

5/17/2007

その時、歴史が動いた!

2006年度作品 「クイーン The Queen」 (104min)

どんどん歴史に興味が湧いている僕にとって凄い面白かった。単純に首相と女王の関係がどんなもんかも知らなかったので、そういう描写を見ているだけで楽しい。しかし英国王室がなんつーか昔のままの“王族”でびびる。普段何やってんだよ!って感じだ。それに比べて我が皇帝は働いてるなー、と思ったが実際どうなんだろう?「太陽」見ておけばよかったな。
てゆうかこの話、NHKの「その歴」でもやってくんないかなー。

★★★

5/11/2007

バタシーパーク発電所、空とぶ豚、ディラン

2006年度作品「トゥモロー・ワールド Children Of Men」(109min)

「今更 不妊症の治療法を見つけても世界は もう救えない。
          それは人類が生殖能力を失う前からの話だがね」

まず僕は情熱のはけ口を音楽に求めるという事が思春期にさえなかったので、この作品に込められた音楽ネタの意図するところを汲み取れていない。今更それを言ってもしょうがないのだが、非常に残念だとは思う。まあこういった所から色んな知識を得ていくのはまさにこのブログのモットーでもあるのでここから始めていこう。原作は「人類の子供たち The Children of Men」(1992年)P.D.ジェイムズ著。

西暦2027年、人類に子供が誕生しなくなって18年。 今日世界で最年少の若者が、ファンに刺されて死んだ。ただ死を待つだけになった希望のない世界の中、押し寄せる難民を排除する事によって、英国は未だかろうじて秩序を維持していた。エネルギー省に勤め、この世界にあっても文化的な日常を営めているセオであったが、彼ももちろん、もはや生きる事に興味などなかった・・・。

いやー、SFって本当にいいですねっ!

見終わった後、いや話が進むにつれ強く感じていた事がそれだった。僕は今SFを観ている。それもとびっきり上等なやつを!
僕は「マイノリティ・リポート」が大好きなんですが、それはあの映画における「本筋とは関係ない未来ディテール」がとにかく面白かったからで、それは壁を走るマグ・レヴであったり、街中で勝手に認証されまくる網膜スキャンであったり、最高アイテム 嘔吐棒な訳ですね。本作「トゥモロー~」は未来といえども文明は歩みを止めてしまったし、舞台は田舎や廃墟ばかりで、あまり未来ガジェットは出てこない感じなんですが、車のメーター類は全部HUD(Head Up Display)でフロントガラス投影式になってるし、衝突警報も標準装備(ひっそりIMPACT!って警報出してる!)。またオービスのカメラ管理網の徹底されている感じとかが割とたまらなく魅力的です。テクノロジーと軍事を疎かにしない作家は信用できますね。
しかし未来が舞台だからSFという訳じゃないし、テクノロジーを扱えばそれがSFかといえばさにあらず。 何がSFかと言われればこの作品のマインドな訳です。

「“セブン”がTVでオンエアされた頃(1967年)には、SFというのが、生命や人間とは何なのかを考え未来の生き方を示す新しい哲学や宗教になるかもしれないというある種の希望がありました。その後そうした希望は徐々に失われ、SFは“スター・ウォーズ”のようなエンタテインメントとなって発展した。(武上純希 TVブロス2002年10号より)」

上の言葉はウルトラセブン特集での言葉ですが、なんて素敵な話なんだろうと思った。これはもちろんニュー・ウェーブの動きの事についての話なんだろうと思うんだけど、僕はニュー・ウェーブの歴史的意義については詳しく知らないし、関連作品も残念ながら読むにいたっていない。僕が素敵だと思ったのはSFをとても大切に思っている人々がいたという点だ。SFに希望を込めていたと言ってもいい。未来に向けての希望。
このイメージは「トゥモロー~」の印象ととても近いものを感じる。SFの定義は難しくて、人によってこれはそう、これは違うとかはあると思うが(「未知との遭遇」がSFか否か論争とかあったというんだからねえ)、今作に限って言えばそれは「現実の一部の拡張」だろう。不必要なものを削ぎ落として必要なものだけを見せる為の世界設定、そして物語。つまり「子供が産まれるという事」ただそれだけを考えてもらうための映画なのだ。日常において、幸いにもこの現実では毎日子供は産まれている。しかしそれを「奇跡」だと感じるほどの感情として感じる事は稀だと思う。本当はそう、「奇跡」なのにありふれているが為にそう感じる暇がないのだ。もちろん親となった者はこれが奇跡だという事を知るだろう。だが当事者にならない限り、なかなかそこまで心を持っていく事は、知識で判ってこそすれ、感じることは人には難しいと思う。
だが物語になら、いやSFにならそれを最大限に感じさせる事が、すくなくともそれが「奇跡」だと改めて感じさせる事が可能なのだ。沢山の人間に同じ感覚を感じさせる方法としてのSF。ここにSFというものが持つ冷徹な理論としての仕組みから紡ぎ出される設定と物語、そしてなによりそれを駆動させる熱いマインドを感じるのだ。世界が寒く冷たければまた、ほのかな温もりは熱く大切に感じられる。この映画を覆う、激しすぎるとまで思う残酷さは絶対この物語には必要なのだと観終わった人には分かるはずだ。最高。

★★★★★

しかし「産まれない理由がわからない」なんて感想を聞くとがっくりきますなー。文頭の台詞が始まって10分で語られるのに、なんでそんな期待をするのかわからん。自殺薬の箱を開けた時、尻尾振るのをやめる犬の描写とかちゃんと観てるのか!?あとジュリアンの親がNYの事件で亡くなったというのを911だと考える人をたまに見ますが、違うと思うよ。ニュース映像で摩天楼にキノコ雲あがってる映像があるので。

5/10/2007

いずれはサザエさんファミリーも


セカンドライフ、面白いですなあ。
今日はココに行ってテクスチャの勉強しよう!っていろいろみてまわってたら、8歳くらいの女の子に「Are you new?」って話しかけられた。よくよく聞けばカリフォルニアに住んでる40歳のおっさんで、「このフォームは俺の娘なんだよ」とのこと。金髪のカワイイお嬢ちゃんでしたが、一緒にスナップ撮ってもらうの忘れた。
けっこう長々と雑談して、勉強は全然はかどんなかったのですけど、オンラインゲームとかやったことなかったのでこういうコミュニケーションがすごく新鮮。知らない欧米のおじさんに、キャプテン・ハーロックの説明をすることになるなんて…
そんなこんなであちこち観光してみたい反面、自分カスタマイズの第一歩がなかなか踏み出せない。まずは目標のミギーづくりを頑張ろうと思います。めざせシンイチビーム!
(※写真と本文は関係ありません)

5/09/2007

「トゥモロー・ワールド」を嫁とみる

映画や小説に関してよくなされる、「メッセージがない」「何が言いたいのかよくわからない」という批評が嫌いだ。

なぜかと言えば…つたないなりに、ものを作ることを志していたころ、自分がそう言われてすごォくイヤだったことを思い出すから。
メッセージや言いたいことは、もちろんある。でも「これこれこういう意味なんです」って言葉で説明できてしまうものを、どうしてわざわざ作品にしてると思う?という反発や、「お前なんかに分かられてたまるか」という不遜さがその背景にはあって、それがたとえ他人の作品に対する評価でも、今でもつい反射的に「嫌い」って思ってしまうのだ。
なぜ「伝わらない」のか、という部分にはいろんな要因があるけれど、その多くは、伝え方・語り方の技術が稚拙だとか、そもそもの伝えたいことがあまりに独りよがりだったりとかの、作り手・語り手側が責任を負うべきところが大きいんじゃないかと思う。まあ、見る・読む人の力量にもよるんだと言ってしまえばそうもなるけど。
だから、「書く・つくる人」は常にそうした点を反省し、表現の仕方に工夫をこらし、より「伝わる」ことを目指して、物語を磨く努力をすべきだ。ピュアに過ぎる考えかもしれないけど、それが文化(フィクションにおける)の進歩の推進力だと思うし、そうした各人の持ち寄った多様性やその相互影響が、今ある文化を形作っているはずなんだから。
だから、こう思う。よい批評は、よい創作に匹敵するはずだ。「メッセージがない」「何が言いたいのかよくわからない」といった言い方は、創作者を厳しくも暖かい目で見守っている言辞、なんかではなく、ただの判断停止を逆ギレで表現してみました、というほどのものじゃないだろうか。少なくとも、批評のプロが言うことじゃない。つくってるほうが頑張ってんだから、それに応える工夫を見せてくれよ、っていう気持ちなのである、僕の「嫌い」に含まれているのは(何様だアンタ、というのはこのさい置いといてサ)。

なんだか具体性のない前置きが長くなりましたが、やっと本題。
タイトルの「トゥモロー・ワールド」は、すごくわかりやすい、ストレートなメッセージを持った映画だ。そのこと自体がすでに商業映画としては感動的、なのかどうかはわからない。ただ、それを表現するフォーマットとしてのSFが、こんなにも機能していることに驚き、もう率直に言って感動したんだよ俺。

子どもが生まれなくなって20年以上が過ぎた、荒廃した未来。世界中の大都市は軒並みその機能を消耗し、文化的といえる生活水準を保つ数少ない国家であるイギリスでは、外国人排斥の風潮が吹き荒れる。反政府勢力のテロがあるかと思えば、政府の自作自演くさいテロもある。そんな希望が根っこから絶えたような終末的な世界観のなかで、ストーリー自体はごくシンプルに進んでゆく。
というところでわかるように、とても暗ぁいお話です。主人公の行動も、それが最終的にこの世界にとってどんな救いになるのか、という点は全然明確でないし、だいたい、何で子どもが生まれないのか、そうした物語の根幹になる部分の説明もない。
じゃあなんで、これがSFとして素晴らしいと僕には思えるのか。それはつまり、その説明のない部分こそが、この映画のメッセージを伝える上で重要な要素になっているからだ。
森羅万象に科学的な解釈を施し、そのうえで現実とはまたちがった世界を成立させる、それは確かにSFの醍醐味の一つだ。サイエンティフィックなホラを楽しむ、ニーブンの「リングワールド」やイーガンの「ディアスポラ」といった新旧の諸名作は、その最たるものだろう。でもSFの魅力がそれだけではないのは、ディックやヴォネガットJr.やブラッドベリが証明している。そんな振れ幅の大きい、ちょっと計り知れないほどの深さを持つSFというジャンルの中では、「トゥモロー・ワールド」は決して大作と呼べるような作品ではないかもしれない。
再びの、じゃあなんで。それは「トゥモロー・ワールド」が、一見して荒唐無稽なお話だからに他ならない。新生児が生まれなくなったからといって、20年足らずで世界中の都市が同時的に没落していくとか、人類という種「のみ」に限った不妊症候群や、世界的なインフルエンザの流行による、世界的な若年者の死亡など、科学的な解釈の表明なしには、首をかしげてしまうような要素がふんだんにあるのだ。その「不思議」を象徴的に表す、この映画の肝となる場面とも言えるシーンがある。

移民キャンプでの激しい戦闘の中、赤ん坊を抱いた母親と主人公セオが、建物からの脱出をはかって、政府の兵士とテロリスト、戦闘に巻き込まれた難民たちとの間をかいくぐるように進んでゆく。赤ん坊の泣き声に気づき、状況にもかかわらず、手をさしのべずにはおれない難民たち。続く銃声。セオたちの前に政府の兵士が立ちふさがるが、赤ん坊を認めた先頭の一人がこう叫ぶ。「撃つな!」ゆっくりと階段を下りてゆくセオたち。銃声は、もう離れたところでしか聞こえない。驚きの表情の兵士たち。胸の前で十時を切る者もいる。かくして脱出を果たしたセオたちの背後で、建物に爆弾が打ち込まれ、破れた静寂とともに再びの銃声と爆破音が激しさを増してゆく…。

ここで、横で一緒に見ていた嫁が、ぽつりと言った。「それはないでしょ…」

自分の命をかけた戦闘中に、攻撃の手を緩める、そのことに対する違和感を表した一言だった。
だが、そう言ったあとで、彼女は黙りこくってしまった。たぶん、言ったあとに気づいたのだと思う。映画の中の彼らは、「奇跡」と「希望」を、同時に、リビングでDVDを見ている僕たちには想像のできない種類の感情を持って見ていたんだということに。明らかに、そこには神話性とも呼べる輝きがあった。大げさな表現かもしれないが、映画の中の彼らにとっては、まさにそうとしか呼べないものが、胸の前で十字を切らせてしまうなにかが存在していたのだ。

その瞬間、「一見して荒唐無稽」な、その実周到に用意された設定が結実している。「人類の不妊」に代表される数々の疑問について、この映画で深い言及がなされないのは、その世界でそれらが「わからない」ことになっているからだ。子どもが生まれない、これ以上の問題が人類にとってあり得るだろうか。その原因が「わからない」ことの、不安。その大きさ。だが、一人の生きて動く赤ん坊によって、そのすべてが反転するだろう。世界の再生が予感されたその瞬間に、人は目の前の(同じ人類である)敵を殺すことを考えられるだろうか? …………これはもう、SFにしかできない表現、と言わざるをえない!

いやいやむしろ、これってSFじゃなくてファンタジーなんじゃないの?SFである必然性なくね?僕はそうは思わない。なぜならこの映画は、前後と矛盾するようだが、現実を描こうともしているからだ。ナショナリズムの台頭めざましい昨今、外国人に対する感情は多くの人たちにおいて悪化してきていると思う。国外退去や強制送還、難民の受け入れ拒否などは世界中の国家・都市で行われているし、9.11以降の国家間の緊張についてはいうまでもないだろう。強制収容所やアウシュビッツは実際に存在したし、映画で描かれたのと同じような戦闘風景は、今日も間違いなくどこかの国のどこかの地域で繰り返し再生されている。
もちろんこうした「内戦」や「テロ」といった問題を、身近には感じられないこともあるだろう。拉致をはじめとした北朝鮮に関する諸問題や、最近特に目立つようになってきた韓国・中国との摩擦を抱えた日本においても、肌に感じる「危機感」がどれほどの温度を持っているかは、人によりけりだ。つまり、「当事者性」というものが、この映画においては非常に重要なファクターとして扱われている。「周到に用意された設定」といったのはまさにこの部分で、「トゥモロー・ワールド」では、問題の根源は「人類の不妊」に集約されているのだ。すべての人間が、当事者性を持たざるを得ないという設定。ここだけ取り出すととてもありきたりなもの(たとえば『世界の滅亡』とかありがちじゃん)に感じられるが、この映画の別のいいところは、ちゃんとシナリオ以外の部分でも頑張って、映画自体の説得力を高める努力をしてた、というところだ。

長回し/手持ちといった手法を多用し、高いレベルでの映像美であの世界の閉塞感を表現していたと思う。そこまで予算のかかった映画とも思えないけど、美術にもそうとうこだわってたんじゃないだろうか。あとエキストラとかちょい役も含め、役者陣の演技が良かった。「ジュリアン・ムーアの出てくるSF」と聞いた瞬間、アレのダメージを思い出して劇場に足を運ばなかった自分を反省してます。

とここまで書いてきて最初に戻ると、やっぱり「工夫」のある作品、隅々まで考えてぶつけられた作品は、それだけ面白い。久しぶりに、そういうことに思いを馳せた映画でありました。え、長い?そーねえ長いよねえ……ごめんなさいねえ…えすえふばんじゃーい…むにゃ…むにゃ……

5/07/2007

バ・ドゥーカッ!(田村正和で)

ふと見るとこんな食玩があったではありませんか!

公私共にバズーカ好きで通っている私としては是非ここはおさえておきたいところ。しかも、オイオイあるじゃねーかアレがッ!アレだよアレ!わかってんだろ?コマンドーのアレだよー。という事で一番重そうな箱を掴んでレジへGo!
やった一撃でお目当てゲット!映画「コマンドー」でシュワちゃんが担いでいた4連バズーカ1/6「M202A1」当りましたー。ふむふむ・・・
M202A1は通称FLASHと呼ばれる4連装ロケットランチャーで肩付け姿勢で運用発射操作ができる。射撃は単発発射、間隔を置いての連続発射が選べる。66mmM74ロケット弾は弾頭が焼夷弾になっており着弾した地域を火災で包む。ロケット弾は4発がパックになったクリップ式で、素早い再装填が可能。
Weight with full clip 10,7kg
Length(Closed) 686mm
Length(Clip Extended) 883mm

なるほどー。本当にあったのかこのランチャー。しかし、全く可動箇所ないのね。せめて携帯状態は再現してほしかったなー。砲口も開いてないし。まあせっかくなので、自社のウェイン・コーポレーションで武器まで作っているブルース・ウェイン氏に構えていただきました!どうだいブルース?なかなかいいんじゃないか?
ブルース「(ニヤリ笑顔で)これ黒はあるかな?」

5/06/2007

今作のテーマは「赦し」なのかー(遠い目で)

2007年度作品「スパイダーマン3 Spider-Man3」(139min)

ピーター・パーカーことスパイダーマンは今やNYのヒーローだった。MJへの想いも通じ公私共に充実していたピーターはまさに人生の絶頂期。対してMJは舞台キャリアでスランプに陥っていた。増長して彼女の心情を汲み取れないピーターにMJは距離を感じ始める。そして叔父殺しの真犯人がサンドマンに、親友ハリーがニュー・ゴブリンに、さらには宇宙から飛来した寄生生物シンビオートがスパイダーマンの分身、ヴェノムとなってスパイダーマンに襲いかかろうとしていた。

さぁてどうしたものか・・・。
えー観たのは世界封切り最速の日本公開日5月1日(火)にちゃんと観たのだが、なんかダメージが大きくて考えがまとまらない。今TVで「1」をやっているが・・・やはり「3」には前2作で感じられたスタッフのスパイディへの愛情が希薄ではなかったか。この点に関してはライミ監督には全幅の信頼をおいていたのでなお更ショック。ちょっと満足点と不満点を書き出してみよう。

× OPに「2」でアレックス・ロスを起用したようなコミック愛がない
● キルスティン・ダンストはやっぱ可愛い
× 隕石がそんなトコに・・・ってなぁ
× ニュー・ゴブとのアクションは凄いというかもうようわからん
× ハリーは全編場当たり的な役回りで厳しい(「24」の悪影響かなぁ)
● サンドマン誕生シーンはイイ。戸惑いと意思の力を短時間で絶妙に表現
× 黒服への変貌が、タイミングといいもうなんか適当
× 黒服スパイディの性能Up描写が特にない(台詞で言うなよ)
● MJにフラれるピーター(おい泣いてるぞコイツ!)
× 黒ピーター描写がやたら長い(面白いけど)
× グウェンってこんな空っぽな娘でいいの?
× 「たまたま」教会で脱黒服
× 「たまたま」教会にエディ来訪
× 「たまたま」エディに黒服合体
× エディにはなんのドラマ性もない
× いつのまにかサンドマンの目的が「蜘蛛殺し」に
× ピーターはハリーが元気だと思ってたのか
× おい執事それはないだろう
× 3度目の人質MJ
× ベンおじさん殺しの真相(1がつまんなくなる)
× ほとんどの問題が未解決

やはり思い返しても「見直したいかっこいいシーン」が思い出せない。パンフにもスタッフの熱っぽい語りはない。監督の言葉が載ってないのはやはりそういうことなのかなぁ。聞けばライミ監督はヴェノムが好きではないという事らしいし。Pが無理から差し込んだキャラなのかもしれない。確かにサンドマンがクライマックスの敵というのは「映画として弱い」とは思うけど。無理やりテコ入れキャラ挿入してどの要素も未消化薄味になるぐらいならヴェノムは切ったほうが良かったのではないか?そもそもサンドマンの能力の万能性は危険なものだと思う。どれぐらいの事が出来るのか?何がダメージになるのか?よくわからないのだ。僕が「2」を面白いと思うのは敵役ドック・オクのキャラはその点が明確な点だと思う。頭脳でもピーターを上回る科学者、タコとクモで足8本と対応し、壁を登るのもドクのほうが速い。なによりそのアームが自作であるという事によりドクは自力、全力を持って自分の人生を生きているのだ(イカレてるけど。あ、コレってジョジョの対決が全て面白い事の説明だな。能力のルール付けと全力人生)。そこがドクを好敵手足り得、「2」のクライマックスを盛り上げる要素として機能したのだ。その点においてサンドマンは描写が足りないし、ヴェノムに関しては足りないどころか、その出自の説明を完全に放棄したことによりドラマが存在しない。優良な大作を作り続ける事の難しさという永遠の命題に屈した感のある本作。やはり残念だったと言う思いだ。ヒーローもので第3作目をブレイクスルーしたのは「X-MEN3」だけかぁ。(僕はスーパーマン3も大好きですが)

スパイダーマン  ★★★
スパイダーマン2 ★★★★ 
スパイダーマン3 ★★

あ、「3」の音楽、もうエルフマンやってないじゃん!曲による盛り上がりも覚えてないから多分これもマイナス要素の一つに違いない!皆音楽を軽視し過ぎですよ。特にヒーローものにとって音楽ってのは・・・(続きは次回の講釈で)

5/03/2007

SL追記


思ったより皆が食いついたこの話題!

「始めたはいいが、そっからどうすりゃいいかわかんねーよ!」

というおてまみを沢山いただいたのでナンボか参考ページを。
まずSLを始めると「チュートリアル用の島」で始まります。ここで基本的な操作方法を覚えるんだけど、モチ英語だし、かなり不親切。途中まではなんとかなるんだが、「search」辺りは僕もよーわからんくて挫折。結局その「島」の脱出方法はようわからんのです。
そこでこんなところはさっさと脱出してしまって日本のSIM(SL内でのマップの事)にいっちゃいましょう!日本人が集まるSIMにはちゃんと初心者用の手引き施設があるのでそこへ行っちゃえばOK。SLウィンドウ内の下にある「search」メニューから「place」タブを選択して「japan」と打ち込みましょう。そうすりゃ日本に関連した場所の一覧が出るので適当に行ってみたいところへGo!
ちょっと今試してみたら場所検索ではひっかからなかったんだけど、検索の「all」タブ状態で「Meltingdots」と打ち込んでみて上から5番目ぐらいの1つだけ左のアイコンが違う(SLのアイコンのやつ)をクリック。すれば、現状最大の日本チュートリアルの施設にいけるでしょう。あとは以下のサイトなどを検討してみよし。SLで待ってるぜみんな!

http://www.sec-life.com/
http://secondlife-wiki.main.jp/modules/pukiwiki/